[2000.02.03]
  シンデレラ・ラムズ・ストーリーの陰で


 ▼スーパーボウルのCM合戦,ドットコム企業に厳しい評価(ZDNet News)
  http://www.zdnet.co.jp/news/0002/02/superbowl.html


 シンデレラ・ラムズ城に舞い降りた,ひげ面の救世主・ワーナーと魔法のワーナーブラザーズ。その骨太な男たちに,薄っぺらなドットコム企業は似合わなかったようで…。ドットコム企業CM不振の原因は,そこかな?

 1月30日に放送されたアメリカンフットボール・NFLのスーパーボール中継で,およそ半分のCM放送をドットコム企業が買い占めた。その効果で,放送後24時間の,各社の帯域幅利用は2倍にもなったが,人気投票によるとそれほどの効果は得られなかったようだ。

 全米で6割の視聴率を集めるモンスターイベント・スーパーボールは,セントルイス・ラムズの勝利に終わった。前年地区最下位からの優勝というシンデレラ・ストーリーに加えて,クォーターバックのカート・ワーナーという男に注目が集まった。無名校の出身で,ずっとアリーナフットボールなどの下位リーグに在籍,一時期は深夜のスーパーマーケットで時給5ドル50セントのアルバイトまでしてフットボールを続けてきた。結婚した奥さんには脳障害を持つ子供がおり,その奥さんの両親を竜巻の被害で失うという不幸もあった。寡黙でひげ面なそんな男がMVPに輝いたスーパーボールだから,全米の熱狂も一塩だ。決してエリートではない男の,どこか武骨なヒーロー・ストーリーという印象も感じられる。

 そのワーナーから縦横無尽に投げられるパスを受けるレシーバーたちは,「魔法のワーナーブラザーズ」と称された。ステキな,ステキな,シンデレラ・ラムズ・ストーリーに終わったスーパーボールだったが,ドットコム企業はその魔法を受けることはできなかったようだ。もともと理念が薄く,文化を作る土台も浅いドットコム企業。その薄っぺらさは,時には強さにもなりえるが…。ともかく,ドットコム企業にはあまりそぐわないストーリー展開だったかもな。


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